長期記憶へのファストパスアプリ「Anki」

By | 2016/09/03

人生は学習の積み重ねである。
では学習とは何なのでしょうか。クリティカルなところはいつの日か記事にするとして、学習の要素の一つに暗記はあると思います。
暗記をする方法は数多く提唱されています。
暗記術の本もたくさん出ています。
そんななか暗記を一時的なもので終わらすのではなく、しっかりと自分の記憶として持つために役に立つ学習アプリ「Anki」を今回は紹介します。
(2016/9/3 時点で無料)

Anki はどんなアプリなのか

学生時代テストのために暗記カード(表に問題、裏に答えを書き、それを繰り返しやることで暗記する奴。紙の端に穴が開いていてリングでまとまっているやつ。)を使って暗記ものをやっていた経験はないですか。
あれをアプリにしたものが Anki です。
問題と答えを書き、ランダムに表示してくれるものです。
作ったものはクラウドに保存することができ、パソコン・スマートフォン・ブラウザ上で共有することができます。
多くの環境で使うことができるのも特徴の一つだと思います。
私も電車の中では、本を読むか Anki をしています。

これだけではないんです。Anki の最大の特徴は記憶を長期記憶へするために問題の出題頻度を自動で調整してくれるところにあるのです。

記憶のメカニズム

短時間で覚えたものは、その時は思い出すことはできるのですが、数日経つと思い出せないことがあると思います。これが短期記憶です。
一夜漬けで対策したテスト勉強などを考えてもらえればわかりやすいと思います。
この短期記憶を長期記憶にするためには繰り返し覚えたことを思い出す必要があります。
そしてこの繰り返し思い出す作業には適切なタイミングがあるのです。
復習する項目を適切なタイミングで提示してくれるのが Anki なのです。

実際の画面

Anki を起動させると作成した単語帳の一覧が表示されます。
Anki01

その中の一つをやってみましょう。
今回は自作した英単語の単語帳をやります。
Anki02

暗記カードでいう表面の部分が出てきます。
頭のなかに答えを思い浮かべたら回答を表示を押しましょう(ショートカットキーとしてスペースでも良い)。
すると暗記カードでいう裏面の部分が出てきます。
Anki03

答えがあっていたら「難しい」「普通」「簡単」のいずれかを思い出すまでに手こずった感覚から選びます。
もしわからなければ「もう一回」を押すと良いでしょう。
選択したレベルに書かれている日数経つと再度そのカードの問題が表示されます。

Anki04
何度も正解しているものは、日数が長くなっているのがわかります。

これをひたすら繰り返すことで単語帳をクリアしていき長期記憶にしていきます。

単語帳を作る

単語帳の作り方は簡単です。
単語帳を作成後、追加を押すことでこのようなウィンドウがでてきます。
Anki05
Front のところに表面にするもの、Back のところに裏面にするものを記入し追加を押すだけでカードを作れます。
また、画像や音声も入れることができるので様々な分野への応用ができます。

Anki で使用する単語帳は自作することもできますが、ダウンロードすることもできます。
ただ、ダウンロードのものはそこまで種類が豊富とは言いがたいですので、少し手間ですが自分で作成するのが良いでしょう。

最後に

大人になると暗記しないといけないことは少なくなってきてしまいますが、覚えなければならないことはたくさんあります。
そんなときにこのアプリを使うことでゲーム感覚で記憶を醸成することができると思います。
長期記憶へのファストパスとして学習アプリ「Anki」を使ってみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です