IPアドレス

By | 2014/03/09
ネットワークで主要使われているプロトコルはTCP/IPで、2つの離れた機器間のデータを行うプロトコルがIP(Internet Protocol)である。
その際に宛先を判別するためにアドレスが必要になる。このアドレスはIPで規定されているためIPアドレスと呼ぶ。
このIPアドレスについて今回は焦点を当てる。IPアドレスを詳しく知るためにはネットワークの構造を理解する必要があるので簡単に紹介する。
ネットワークは階層構造に成っていて、初めに大きなネットワークがあって、それを分割した、ネットワークがあり、またそれを分割しネットワークを形成する、と言った感じである。”日本”の”県”の”市”というとイメージしやすいだろう。
この〜〜県〜〜市〜〜町のところをネットワーク部といい、〜〜番地のところをホスト部という。この2つを合わせて32ビット(IPv4)で表現するのがIPアドレスである。この32ビットを8ビットごとに区切り、10進数で4つの数字として表記する。

クラスフルアドレス

先ほど説明したネットワーク部の部分はユニークでなければならない。そこでネットワーク部を大きく3つのクラスにわけて割り振る方法が適用された。
はじめのビットが0から始まるものがクラスAに属する。クラスAははじめの8ビットがネットワーク部で残りの24ビットがホスト部となる。
続いてクラスBは10で始まるものであり、ネットワーク部ははじめの16ビット、ホスト部も残りの16ビットである。
クラスCは110からはじまりはじめの24ビットはネットワーク部で、残りの8ビットはホスト部となる。
ここでホスト部のビットが全部1のアドレスはブロードキャストアドレスと言われ、そのネットワーク全てのホストと言う意味になる。
さてここで問題になるのはクラスフルアドレスの場合、クラスAやクラスBだとネットワークのサイズが大きすぎて管理が大変になってしまうということである。そこで、ネットワークを分割するサブネットという考え方が出てくる。ホスト部をサブネット部とホスト部の2つに分けるという手法である。ここで大事なのはサブネットもネットワークとして扱うというところである。どこまでがサブネットなのかというのを扱うためにIPアドレスとは別にサブネットマスクというものを使い、サブネットの範囲を指定する。サブネットマスクも32ビットで表す。ネットワーク部とサブネット部の部分を1にし、ホスト部のところを0にして表記する。

クラスレスアドレス

上記ではクラスフルアドレスについて説明したが現在使われている方式はクラスレスアドレスのほうである。考え方としてはクラスの概念をなくし、自由にIPアドレスを割り振るという方法である。なのでネットワークのサイズに合わせて、適切なIPアドレスを割り振ることができるようになる。そのためにネットワーク部の長さを必ず一緒に明記する。これをプレフィックス長という。

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